ビデオ通話アプリの先駆けとして広く知られた「Skype」が、2025年5月5日にそのサービスを終了します。
Skypeを利用中の方は、これからどうすればいいのでしょうか。
できることを具体的に説明しています。
また、影響を受けないSkypeについても触れています。
※この記事の内容は、2025年3月11日現在のものです。
無料版Teamsへ移行する
SkypeもTeamsも、マイクロソフト社のものです。
そのためTeamsはSkypeからの移行先として推奨されています。
Skypeから無料版Teamsへの移行方法
Skypeにログインすると、「さよならSkype、Hello Teams」の画面が現れることがあります。
この画面の下部にある「Teamsの使用を開始する」をクリックし、Teamsアプリをダウンロードしインストールします。
その後Teamsアプリを開き、Skypeアカウント情報を用いてサインインしましょう。
Teams上で「Skypeチャットと連絡先の準備が整いました」の画面が現れたら、「作業の開始」をクリックします。
もし既にTeamsなどMicrosoft製品を使っている場合、Microsoftでのアカウント名、Skypeでのアカウント名の双方が表示されますので、どちらか使いたい方のプロフィール名・写真を選択しましょう。
これは後で変更可能です。
「名前を確認しましょう」の画面では、名と姓の両方を確認して「確認」をクリックします。
SkypeとTeamsのデータが結び付けば、連絡先やSkypeでの過去のチャットがTeamsで利用できるようになります。
※職場や学校で利用したTeams会話履歴は移行できません。
※SkypeとSkype for Businessとの間でのチャット履歴は移行できません。
※プライベート会話でのデータは移行できません。
※上記移行方法は、最新バージョンのSkypeとTeamsの両方においてパイロットプログラムである「Insider」に参加するユーザーを優先的に展開するとのことです。
以降、順次一般ユーザーにも拡大していきます。
Skype利用者仲間が同時にTeamsに移行できないときは?
Skypeを使っている人同士が同時期にTeamsに移れなくても、不安がらないでください。
移行のために設けられた期間中、TeamsからSkypeユーザーに向けて送信したメッセージが届けられるよう配慮されています。
この期間が終了するとこの措置もなくなりますので、できるだけ早くSkypeからTeamsへ移行しておきましょう。
Skypeの「クレジット」がある場合
電話通話機能である「Skype電話」を利用していて、クレジットを所有している場合、残っているクレジットは無料版Teamsの「Skypeダイヤルパッド」で利用できます。
ただし、現段階で不明確な点も多いため、可能な限り5月5日までに使い切ってしまうことをおすすめします。
【注意点】Skype for Businessには影響がない
5月5日にサービス終了となるのは「個人向けSkype」です。
法人向けにサービス展開されている「Skype for Business」には影響が及ぶことはありません。
まとめ
Chatwork、Slack、Line Works…。
現在チャットサービスは数多くありますが、その皮切りともいえるSkypeは2025年5月5日にその役割を終えます。
今回個人向けSkypeが終了することにより、過去のチャットデータ、通話に使えるクレジットが失われてしまいます。
早めにSkypeから無料版Teamsへ移行しましょう。
そして念のため、クレジットは使い切っておくと安心です。
同じMicrosoft社のTeamsは、1対1の個人向けSkypeとは違い、複数人の会話に適するチャット・オンライン通話(Web会議)が可能です。
今では利用者の多い個人向けLINEグループ通話のように、Teamsでも複数人通話ができますので、個人の方にも使い道は多く便利なものです。
また、Teamsは、チャットの間に資料を共有する、ビデオ会議をする、Microsoft365やカレンダーアプリと連携するといった機能を持っていますので、複数人で情報をやりとりするのにも適しています。
その点は、「さすがMicrosoft社製品」といったところでしょうか。
Teamsは、一度は試す価値のあるチャットツールです。