2023年も残すところあとわずかです。
2024年はどのような年になるのでしょうか。
個人一人ひとりに起こることはわからなくても、国の予算に関してはわかります。
今回は、令和5年補正予算関連から「中小企業向けの補助金」や、「IT導入補助金」の見通しについてご説明します。
来年度の中小企業への補助金にはどんなものがある?
2023年12月22日現在、中小企業庁のWebサイトでは、「令和5年度補正予算・令和6年当初予算案関連」として、「中小企業庁・小規模事業者等関連 令和5年度補正・令和6年度当初予算案のポイント」という資料を公開しています。
この中には、「環境変化に挑戦する中小企業・小規模事業者等の成長支援」という項があります。
この項では、
・GX/DXを含む新たな産業構造への転換等に当たり、中小企業・小規模事業者等による生産性向上等に向けた設備投資を支援する
とあり、IT導入補助金・ものづくり補助金・持続化補助金・事業承継引継ぎ補助金に合計2,000億円の予算がつけられています。
IT導入補助金に関しては、インボイス制度への対応支援を含むIT導入を支援、と記してありました。
「中小企業庁・小規模事業者等関連 令和5年度補正・令和6年度当初予算案のポイント│中小企業庁」
来年度のIT導入補助金はどうなる? ECサイトは対象?
では、「IT導入補助金2024」はどのような内容になるのでしょうか。
結論からいうと、IT導入補助金2024ではECサイト構築はできなくなる様子です。
上でも触れたとおり、インボイス制度への対応を支援するため「インボイス枠・インボイス対応類型」が設けられます。
一方、IT導入補助金2023でECサイト構築に利用できた「デジタル化基盤導入枠」がなくなってしまいます。
つまり、IT導入補助金2024では、補助金を使ったECサイト構築はできなくなってしまうようなのです。
「「IT導入補助金」でIT導入・DXによる生産性向上を支援!(PDF)│中小企業庁」
インボイス制度のための仕組みが拡充
一方、会計や受発注、決済ソフトに加えて、パソコンやタブレット、レジ、券売機などインボイス制度に対応したものは最大5分の4が補助されます。
補助の下限は定められず、安価なツールも対象です。
※PC・タブレットは10万円まで、レジ・券売機は20万円まで
ハード面での支援が必要な小規模事業者にとって、使いやすいのが「IT導入補助金2024」といえます。
まとめ
2023年12月現在公表中の情報では、来年の「IT導入補助金2024」をECサイト構築に活用することはできないようです。
ただ、インボイス制度に対応するためのソフトウェアやハードウェアは幅広くカバーできますので、これから導入しようとする方は注目です。