2023年5月16日、Googleが非アクティブ(長期間使用されていない)のGoogleアカウントを削除すると発表しました。
過去に何度か使用したことがある、そのときに写真やドキュメントを使用した、という方はどうぞご注意ください。
今回は、Googleが発表した「アカウント削除とならない方法」を解説します。
使っていないアカウントにログインする
結論から先にお話ししますと、最近使っていないGoogleアカウントにログインするだけで削除の対象から外れられます。
日常的に使用している場合は、特に問題はありません。
以前に取得したけれど最近は全く…という場合、GmailやGoogleカレンダー、GoogleドライブといったGoogleのサービスにログインしてください。
そうするだけで、非アクティブ(長期間使用していない)状態とはみなされません。
非アクティブとなって2年以上経過するアカウントが削除の対象
今回、Googleが削除対象とするアカウントは、非アクティブとなって2年以上が経過するものです。
「はっきり覚えていないけど、アカウントを作った気がする」という方は、何とか思い出して、ログインを試みてください。
アカウント作成時に、写真をアップロードしていたり、Googleドライブに大事な資料を送っていたりするかもしれません。
それらのデータを保護するためにも、ぜひログインしましょう。
亡くなった方が使用していたアカウントで写真を管理している場合も、定期的にログインしてください。
アカウント名はわかるけれど、パスワードがわからない、という場合、以下のリンクからアカウントの復元ができるかもしれませんので試してみましょう。
「アカウント復元│Google」
Googleが非アクティブアカウントを削除する理由
今回のGoogleが取る措置は、セキュリティ面で重要です。
長期間利用されていないアカウントは、2段階認証が設定されていないことが大きな問題となっています。
そのため、パスワードが破られ、悪意ある第三者がスパムメールを送り付けるために使用するケースがあるようです。
このような問題を回避するため、Googleは今回「2年以上使用していないアカウントや、それに紐づいたコンテンツ(Gmail・フォト・ドライブ・ドキュメントなど)を削除する」と発表しました。
「Updating our inactive account policies│Google The Keyword」
非アクティブアカウント削除は、2023年12月から
今回のGoogleの発表によると、長期間ログインのないアカウントの削除は、早ければ2023年12月にスタートします。
まずは「作成されたものの、その後一度も使われなかったアカウント」から削除が始まり、それから順に拡大するとのことです。
アカウント削除の前には、Googleアカウントに紐づけしたメールアドレス(回復用。登録している場合のみ)に、削除前数カ月にわたり警告のメールが届きます。
もしもGoogleからのメールが届いたら、作成したまま使っていないアカウントがないか思い出してみてください。
組織アカウントはアカウント削除の対象ではない
今回、削除の対象となるアカウントは個人のもののみで、組織(学校・企業)と結び付けられているアカウントは対象外です。
ただ、やはり2段階認証が設定されていない場合、状態として好ましくはありません。
できるだけ早く、「2段階認証プロセス」を有効にしてください。
「2段階認証プロセスでビジネスを保護する│Google Workspace管理者ヘルプ」
まとめ
2023年12月、Googleは非アクティブ(アクティブでない)アカウントを削除しはじめます。
「以前つくったけれど、最近は使っていない」という場合、ログインしてアクティブの状態にしてください。
それだけで削除対象のアカウントでなくなります。
また、亡くなった方のアカウントで写真などを管理しているときも、定期的にログインし、アカウント削除されないよう心がけてください。
また、2023年12月から開始されるアカウント削除は、それから後も常に実施されるものです。
「時々利用する」というアカウントは、2年を超えて非アクティブとならないよう、折を見てログインし、削除対象とならないよう気を付けてください。