飲食店を営業している方の中には、「もっと集客したい」「固定客だけでなく幅広い人に知って欲しい」という希望を持っている方もいらっしゃることでしょう。
そのようなときは、お店のホームページをつくるタイミングです。
この記事では、
・なぜホームページが必要なの?いらないのでは?
・ホームページを作るとしたら、どんな点に気を付ければいい?
・きれいでわかりやすいホームページの事例は?
といったことに触れています。
「ホームページを作るタイミングを逃した」「ホームページを作るときに必要な情報を載せ忘れた」といった問題を回避するため、この記事を役立ててください。
※この情報は、2023年7月21日時点のものです。
ホームページを作るメリット・必要性
まず、ホームページ(Webサイト)を作るメリットや重要性についてご説明します。
この点を先に理解しておくと、これから後の内容も理解しやすくなるはずです。
お客様に魅力と安心感を伝える
お客様や見込み客に「お店の魅力や安心感」を伝えるため、ホームページを用意してください。
値段を含むメニュー(料理)の画像、店内の雰囲気、子ども連れでも行けるかどうかなどの情報を詳しく掲載しましょう。
このような情報は、「お店のホームページを初めて見たけど、入りやすいかな」「お店は知ってはいたけど行ったことがない、どんなメニューがあるのかな」「新しいメニューはないかな」といったお客様の知りたいことをカバーできます。
SNSからの流入を狙える
個人的にSNSを使っている方もいらっしゃるでしょうが、ぜひお店のSNSも始めてください。
SNSアカウントにお店のURLを添えて、新メニューやイベント情報など「旬のお知らせ」をSNSで投稿すれば、いいね!やシェア(リツイート)をしてもらえるかもしれません。
そうすれば、ホームページが検索されるのを待っているだけでなく、積極的にアピールすることも可能です。
大事なのは、SNSとホームページ(Webサイト)はセットということ。
SNSの投稿はその時その時の新しい情報、ホームページはその他基本的で大事な情報を発信しているという使い分けです。
MEO・口コミの活用ができる
Googleビジネスプロフィールなどの地図を使った検索サービスと、ホームページとを併せて活用しましょう。
Googleビジネスプロフィールにはお店のホームページURLを貼ることができますので、地図検索した人にも詳しい情報を伝えられます。
また、地図検索に寄せられた口コミに活発に返信することで、対応の良いお店という印象を持ってもらえます。
もちろん、口コミそのものから、生きた情報をもらうこともできるでしょう。
求人情報を掲載できる
お店のホームページをつくれば、求人情報も掲載できます。
紙媒体やネットの求人誌に募集を載せてもらう方法もありますが、掲載期間や文字数の制限で伝えたいことをすべて載せられないかもしれません。
その点ホームページなら、文字数の制限もありませんし、必要な時だけ公開し、それ以外は閉じておくことができ、自由が利きます。
もちろん、この求人情報ページをSNSに投稿することもできます。
飲食店ホームページに載せる内容
では、飲食店がホームページに載せると良い情報には何があるのでしょうか。
具体的には、次の内容です。
・お店のコンセプトや特徴
・メニュー(写真や金額)
・営業日と営業時間(カレンダー)
・店舗情報やアクセス情報
・最新情報
・予約フォーム
なぜ、上記の情報が必要なのか、具体的に見ていきましょう。
お店のコンセプトや特徴
お店のコンセプト(観点・考え方)や特徴を、文言にするか、ホームページ全体でそれとわかるように表現しましょう。
すると、対象とするお客様や見込み客に訴えるホームページができます。
おしゃれで大人向きのバーなのか、子供連れOKのカフェなのか、静かで落ち着いた大人の喫茶店なのか…。
コンセプトが明確だと、ホームページ制作会社にも内容を伝えやすくなりますし、自分でホームページを作るときもデザインを検討しやすくなります。
メニュー(写真や金額)
飲食店の目玉は提供する食べ物ですので、その写真と金額を細かく掲載すると見る側も安心です。
特にまだ足を運んだことのない見込み客にとっては、「どんなものが出てくるのだろう」「いくら位かな」という疑問がありますので、それを解消するためにきれいな写真と料金の明記は必要です。
特に名物料理に関しては、詳しい説明を添えておくとより魅力的に見えるでしょう。
営業日・営業時間(カレンダー)
営業日や営業時間はきちんと明記しましょう。
たとえば、「日田市 〇〇(あなたのお店の名前)」と検索すると、グルメ系口コミサイトや他の人のブログがヒットするはずです。
そのような情報は、古かったり、誤った掲載だったりして、現状と合わないことがあります。
その問題を解消するためにも、あなたのお店独自のホームページを作り、正しい情報を掲載しなければならないでしょう。
できれば、カレンダーを掲載するとより親切です。
貸し切りやイベントが入るお店の場合、定休日とともに貸し切り日を載せておくと、「せっかくお店に出向いたのに無駄足だった」「いつも入店できない」という苦情を回避できます。
店舗情報やアクセス情報
飲食店のホームページには店舗情報が不可欠です。
・駐車場があるか、あるなら何台駐められるか
・座席数と座敷のあり/なし
・支払い方法(現金のみ/クレジットカードOK…など)
最近ではできるだけ非接触で支払いたいというニーズもあることから、支払い方が多くあればあるほど好まれます。
クレジットカードやデビットカードならブランドまで、電子マネーやスマートフォン決済ならその種類まで細かく表記すると、自分が好む支払方法で飲食店を選ぶ人にも利便性が高まります。
アクセス情報ならば、所在地や固定電話番号(カーナビでも使うことがある)、駅やバス停から徒歩で〇分といった情報が必要です。
日田市の場合、道が狭く車で通り過ぎやすい場所も少なくありません。
たとえば「市役所駐車場から西に向かい、〇〇の角を左に曲がってから徒歩〇分で到着」と具体的に紹介した方が、初めての方にもわかりやすいでしょう。
また、駐車場が店舗から離れている場合も同様に、詳細な説明があると親切です。
最新情報
新しいメニューやお店のイベント情報など、最新情報もホームページの目立つところに「最新情報」として掲載してください。
季節ごとに変わるメニューに関しても、最新情報扱いで載せましょう。
新しい情報が定期的に入れ替われば、それだけでお店の印象がいきいきとしたものとなります。
予約フォーム
可能なら、予約フォームを取り入れてください。
予約フォームがあれば、固定客も見込み客も、気軽に予約できます。
また、お店としても、営業中に予約の電話対応で本来の仕事を中断しなければならないということがなくなります。
予約フォームに決済機能があれば、最近問題になっている「ノーショー(予約を受けたが客が来ない)」もある程度解消できます。
特にコース料理の場合にノーショーが発生すると、座席確保が無駄になるだけでなく、食材の廃棄などが発生して、多大なロスが起こります。
固定客や見込み客にとっても、ネット予約できることはメリットのひとつ。
ネット予約できないとわかったなら、「その飲食店の利用をあきらめる(50.9%)」「その飲食店に直接電話をしてみる(36.1%)」の順に多いことがわかっています。
「飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書│令和2年・公正取引委員会」
飲食店ホームページの事例5選
では、飲食店のホームページとして魅力的な事例を5つご紹介します。
それぞれに個性があり、打ち出し方が素敵です。
画像やテキストコンテンツ(文章)、イラストなどのテイストを統一することで魅力が際立っている事例です。
1【STEEN】
1ページで構成された、シンプルながら丁寧なホームページです。
「親子で楽しむカフェ」と銘打ち、誰のためのお店なのかがはっきりわかります。
時間帯によりどんな楽しみ方ができるのか、といった提案もできています。
ページ下部にあるGoogleマップの右隣には、画像付きの道案内を掲載しています。
このしっかりとした道案内があれば、初めて来店する方も迷うことがないでしょう。
2【MENYA BIBIRI】
トップページにラーメンの画像があり、背景画を左右に分け「白湯」「出汁」と打ち出すことにより、味をイメージさせることに成功しています。
また、ページ下部に埋め込んだ動画で、店舗スタッフの動きや店内の様子を見せていて、入りやすい飲食店の雰囲気をつくっています。
また、テイクアウトメニューのチャーシューを使ったアレンジレシピを提案することで、「買って帰ろうかな」という気持ちを掻き立てています。
3【ch.books】
お店の建物や外装に特徴があるとき、このようなトップ画像にするのもよいでしょう。
建物自体が目印になることもあるからです。
全体的に簡素には見えますが、伝えなければならないことをことごとく表し切っている潔さが感じられます。
4【café STUDIO】
https://www.cafe-studio.jp/wordpress/
トップ画像が、お店で提供されるメニューの粗方を表現しています。
新着情報の下にはすぐにカレンダーがあり、いつイベントや貸し切り予約が入っているのかがわかりやすくつくられています。
ページ内の随所に埋め込まれた画像で、内装やインテリア、イベント内容がある程度推測できます。
「貸し切りできる」という特性をうまく表現しているWebサイトといえます。
5【鳥歐】
コンセプトとメニューを明確に打ち出しながらも、さっぱりと見やすいデザインのホームページです。
サイトにちりばめられた画像の写真も丁寧で、コースの内容を理解しやすいよう仕上げているサイトです。
飲食店のホームページづくりで気を付けたいこと
飲食店が自店のホームページをつくるとき、目的とするのは、「集客力を最大化すること」「客単価を上げること」です。
このふたつの目的を達成するため、ホームページづくりで気を付けなければならないことが4つあります。
・ターゲット(来て欲しいお客様)をはっきりとさせる
・類似のお店との差別化をする
・きれいな写真でおいしさを表現
・グルメ系口コミサイトより詳しい情報を
それぞれ、具体的にご説明します。
1.ターゲット(来て欲しいお客様)をはっきりとさせる
ホームページづくりで大事なのは、ターゲットを明確にすることです。
ターゲットがはっきりすると、「どんな画像・どんな文章・どんな情報が必要か」も明確になるからです。
設定したターゲットが好むテイストに仕上げれば、おのずとその層に訴えかけることができます。
2.類似のお店との差別化をする
日田市内に似たお店があれば、そのお店との差別化を図りましょう。
既に固定客になってくれている方は別ですが、ネット検索している人にとっては「あの店とどんな風に違うの?」という点も気になるところだからです。
お店の雰囲気や席数、座敷のあり/なし、駐車場があればその台数、いちおしのメニューなど、あなたのお店の「売り物」をきちんと提示してください。
3.きれいな写真でおいしさを表現
「おいしそう!」と思ってもらうには、きれいな写真が必要です。
適切な照明と色味の調節により、そのお料理の特徴を引き出してください。
もし、写真が苦手な場合、食べ物を撮影するのが得意なカメラマンに依頼するのもよいでしょう。
カメラマンは、最適なカメラ機材や必要な照明機材を持っていますし、撮影方法にも通じています。
4.グルメ系口コミサイトより詳しい情報を
グルメ系口コミサイトにあなたのお店が掲載されているとしたら、それより詳しい情報をお店のサイトに載せる必要性があります。
そうすれば、あなたのお店のサイトを探し当てた人に、安心感を与えることができます。
グルメ系口コミサイトに勝手に掲載された情報には、不正確な情報もあるでしょう。
また、今はもうないメニューがあったり、逆に新しいメニューが載っていないということもあるはずです。
様々なものが値上がりしている今、価格の変更をしたものもあるでしょう。
お店の公式サイトなら、いつでも最新の情報を提供できますので、ぜひお店のホームページをつくってください。
まとめ
飲食店も、ホームページをつくると有利、便利ということがおわかりいただけたでしょうか。
「固定客がいるから、ホームページはいらない」という訳ではありません。
日田市は、人口1,000人あたり6.22件もの飲食店があります。
これは、大分県内で第3位の多さです。
大分県内の人口1,000人あたりの平均値は4.64件、中央値は4.42件ですので、6.22件はとても多いといえるでしょう。
「グラフで見る日田市の飲食店数(人口千人当たり)│GraphToChart」
このように競争の激しい日田の飲食店ですので、ぜひホームページ作成を検討してください。
市外・県外からの旅行客へのアピールにも使えますし、常連さんへの臨時休業や新しいメニューのお知らせにも使えます。
飲食店がホームページを作るときに盛り込みたいのは、次のポイントでした。
・魅力的でわかりやすい写真(料理や店内・外観)
・詳しい情報の掲載
・SNSと連動させる
・詳しいアクセス情報
・席数、対応支払い方法、駐車場情報
飲食店がホームページを作るのは、電話の問い合わせを少しでも減らすという点で、業務の効率化にも役立ちます。
もし、ホームページを作ろうとお考えのときは、ぜひ弊社にお問い合わせください。
ご自分で作られる場合でもアドバイスができます。
カメラマンやデザイナーがいますので、必要に応じたお手伝いもできます。
もちろん、Webサイト制作も承ります。
ご質問などありましたら、下のお問い合わせフォームからお知らせください。
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