HPもあるし、ブログも適宜更新しているのになかなか来訪者がない、というときは、その内容や仕組みに工夫が必要なのかもしれません。
とはいえ、「どんな工夫をすればいいの」―。そういう声も聞えてきそうです。
せっかく時間をかけてブログ記事を書いても読んでもらえないのなら、それは「存在しないのと同じこと」。
少し厳しい表現かもしれませんが、検索結果に上ってこないのであればそう言わざるを得ないのが事実です。
今回は、ブログを書く上で常に気にかけていただきたいポイントをご紹介しますので、どうぞ最後までお読みください。
【基本中の基本】「いいたいことだけ」を書いてはいないか?
ブログでは、比較的気軽に読める文章を書き、公表している方が多くいるのが現状です。
しかしながら、それは“正解”なのでしょうか。
そのブログが「個人のブログ」であれば全く問題はありません。
十人十色、とはよくいったもので、それぞれに考えや思いがあって当然だからです。
しかし、それが企業の顔であるホームページにリンクされた「公式ブログ」ならばどうでしょう。
・お昼ごはんはこんなもの
・会社で打ち上げ会をしました
などと書かれても、あなたの会社、ないしは代表者やブログ担当者の個人的ファンでない限り、それは「必要な情報」とはいえません。
「いいたいことだけ」のブログは、あまり役に立たないどころか、場合によっては御社のキズになってしまうことさえある、とご記憶ください。
【重要】見込み客へ「問題解決方法」を提示するのが“王道”
『なぜホームページを作るだけじゃ集客できない?それは「検索されないから」』でもご紹介したとおり、見込み客は当初から御社の熱烈なファンでもなければ、会社の存在すら知らないことがほとんどです。
そのことを考えると、google(検索エンジン最大手)に好かれる記事をアップすることが近道で、見込み客が知りたいことを適切に提示することが重要です。
その記事が「価値あり」と判断されれば、特定のキーワードで検索されたとき、検索結果上位に食い込める可能性も少なくありません。
そうしてはじめて、見込み客をつかむことができるのです。
ブログの書き方は、次の5つを意識して!
ブログを書く上で、気をつけていただきたいポイントは次のようなものです。
少し意識するだけでも、検索結果や読みやすさにつながります。
1.見込み客の抱える問題に寄り添う
ブログを書く前に、一度、次のようなことを整理してみてください。
・顧客からのクレーム
・問い合わせの内容
・もっと便利な使い方はないのかなどの提案を求められた
このような、どちらかというと“マイナスイメージ”の情報こそ、見込み客も知りたがっていることです。
それらの「ご意見」を集約し、一つひとつに回答を見つけておいてください。
購入(契約)する前に、その商品やサービスのメリット/デメリットを事前に知っておきたい、というのが賢い消費者の考え方です。
それを正直に公表しておけば、見込み客の悩みに寄り添うことになりますし、結果として何度もブログに訪れてくれるようになるでしょう。
2.似た悩みを知りたいなら「Yahoo!知恵袋」などを見てみる
ネットというものは調べ物に適した媒体です。
特に、ある質問に対し他のユーザーが答える
・Yahoo!知恵袋
・教えて!goo
などのサイトで、見込み客に伝えたい事柄に関連するキーワードを用い、御社が取り扱う商品やサービスに類似するものについての質問がないか調べます。
もしもヒットした質問があれば、それを参考にするのもよいでしょう。
年齢や性別、質問者の置かれている環境がわかれば、そのような人たちにどうアピールすればよいのかがわかるかもしれません。
ことば(テキスト)で何かを伝えるのは、とてもむずかしいことです。
しかしながら、どんな人たちが見込み客になり得るのかがわかれば、そのハードルは下がります。
3.面白そうな「タイトル」、できるだけ「結論が先」、説明は後
あなた自身が、ネットで何らかの記事に納得するときは、次のような共通点がないでしょうか。
・これは面白そうだ、役に立ちそうだと思えるタイトル
・だらだらと長い文章ではなく、文章のはじめに結論がある
・結論に対する説明は後
ネットでの読み物というものは、基本的に「ななめ読み」ないしは「読み飛ばし」されるという特徴があります。
そのため、タイトルで興味を引き、疑問に対する“回答”は可能な限り読みやすいよう、文章の最初に持ってくることが重要です。
これは、通常の会話でも同じで、「あのね、それはね…○○だから○○なんだよ」、ではうまく伝わらないのと同様です。
「結論は○○です。それは………だからです」という表現のほうが、読み手にとって親切であると同時に、結論がスピーディーにわかり、利便性が高くなります。
望ましいのは、
・結論→根拠→問題解決法(結論)のおさらい
です。
しかしながら、この構成でうまく伝えられないときは、この限りではありません。
4.ひとつの記事で扱うのは、ひとつのテーマ
ひとつのお悩みに沿うため、それに類似したこと、もしくは関連したことを伝えたくなってしまいますね。
しかしながら、それでは、そもそも伝えたかった問題解決策がぼけてしまうだけでなく、話が広がりすぎて「結局何がいいたいの?」という疑問さえ残ってしまうことがあります。
どうしても関連した情報を伝えたいのであれば、別に記事を起こし、そこへリンクさせる方が効率的です。
図やたとえを使う
読者が求めるものは、
・わかりやすさ
・覚えやすさ
です。
これを文章で説明しづらいときは、図(写真)やたとえを使うとよいでしょう。
こうすることで、わかりやすくなるだけでなく、伝えたいポイントが強調されますので、読み手にとって親切な記事となります。
5.見出し設定ができるときは「見出し」を設定
もしも利用中のブログに「hタグ(見出し)」を利用できるときは、これを上手に使いましょう。
・h1=タイトル
・h2=見出し
・h3=中見出し
・h4=小見出し
と、数字が小さい順に重要です。
探して欲しいと思うキーワードをこれら見出しに含めることで、検索エンジンに認識されやすくなりますし、読み手にとっても親切な記事を作成することができます。
読みたいところだけを読めばよいからです。
イメージとしては、「大きな問題に対し、情報の要素を整理してまとめる」といった使い方がよいでしょう。
たとえば、
h1=タイトル(例:ホームページの役割って?ないと困るホームページ注目ポイント2つ)
h2=見出し(例:ホームページの役割2つ)
h3=中見出し(例:1.会社を知ってもらう)
h3=中見出し(例:2.会社の取り扱う商品を知ってもらう)
h4=小見出し(例:商品の価格)
h4=小見出し(例:商品のメリット)
h4=小見出し(例:商品のデメリット)
h4=小見出し(例:どんな人にその商品が向いているか)
のように使用してください。
文章の流れに沿うよう、適切に見出しを設置してください。
少なからず、hタグの数字さえ飛ばなければ問題はありません。
例;
h1=タイトル
h3=中見出し
h4=小見出し
のように、hタグが飛んでしまうと、検索エンジンに正当な評価をしてもらえなくなる可能性が高まります。
いきなり文章を書くと、説明する順序を間違えることも考えられますので、先に見出しレベルで文章の構成を考えるとよいでしょう。
これをアウトラインづくりと呼び、これに沿って書くことで「書かなければならないことの取りこぼし」や、「内容の重複」を避けることができます。
もしも「hタグ」が利用できないのであれば、
・見出し相当部分に「1.」「2.」「3.」のように数字を振る
・見出し相当部分を太字にする
といった工夫で、読みやすくすることもできます。
ペルソナごとに書き分けるときのコツ
問題解決方法を発信するため、※ペルソナ設定が必要であることは『なぜホームページを作るだけじゃ集客できない?それは「検索されないから」』でもお伝えしたとおりです。
ここで例を挙げてみましょう。
御社で取り扱っているものが「ウォーターサーバー」であれば、次のように考えると適した問題解決方法を提示できるかもしれません。
おなじ商品やサービスであっても、訴え方が異なるのは自然です。
ここでは、2つのペルソナから、それぞれが抱える問題(解決したい課題)を検討してみましょう。
※ペルソナ=特定の製品やサービス購買者のうち、典型的なモデルのこと。年代・性別・ライフスタイル・価値観・年収など、詳細に決めることもある。
【ペルソナ1】子育て中のママ
・30代、共働きでまだミルクを飲む子ども、小学生の子どもがいる
このような方ならば、
・買い物に出るたびに重たい水を持ちたくない(子育て中のため食糧を買うだけで重たい)
・温水が出るタイプもあるようだが、ミルクを作るのに適した温度であればうれしい
・いちいちオーダーするのが面倒くさい
といった課題があり、これらの不便を解消したいと思っているはずです。
【ペルソナ2】ご高齢の方
・60代以上、自動車の免許も返上、自身の体調も心配
このような方ならば、
・食品の買い物すら不便、そのうえ水までとなると持ち帰りはほぼ不可能
・定期的に訪問してくれると、心理的にも安心
・災害に備えていくらかストックしておきたいが、貯まりすぎるのも困る(定期コースに加え、一時中止もできればうれしい)
のような悩みを持っているでしょう。
これらの問題を解消できる商品/サービスなら、利用してみたいと思ってくれるかもしれません。
ペルソナに寄り添う「文章の書き方」
近年、「日本語の乱れ」といったキーワードがニュースで取り上げられることがあります。
しかしながら、ことばは過去にも変化しながら現在に至っています。それは、現代でもおなじことです。
ネットで文章を目にするとき、「読み分け」ができるか、ご自身でチェックしてみてください。
このブログはどの世代の人が書いているのか、どの世代に向けたものなのかがわかれば、「ペルソナに訴える言葉遣い」がわかっている方でしょう。
おなじ商品/サービスであっても、ペルソナが「50代以上男性」なのか、「20代女性」かによって、言葉遣いは異なっていて当然です。
特にスマートフォンを主に利用する10代・20代あたりは、短文で「さくっと読める」文章を好む傾向にあります。
1記事1テーマのルールを守り、他に伝えたいことがあれば、別記事へのリンクを設置するのが最も有効です。
あまりに長文で、難解なことばを使用すると、途中で離脱されてしまう可能性が高まりますので、問題解決法を理解してもらうことができなくなってしまうのです。
※どのようにして読み手を納得させるのか、ペルソナに沿った書き方の事例は「ペルソナとは?「ターゲットへの売り込み方の検討法」教えます!」もご参考になさってください。
キーワードのかけあわせも、問題解決方法提示に有利
上で触れたとおり、その人その人が置かれている状況や立場によって、問題解決方法の提示(アピール方法)は異なってくるはずです。
おなじ商品/サービスでも、訴求ポイントや表現方法を変えることはとても重要なのです。
そのためには、検索されたいキーワードのかけあわせを変え、アウトラインから作成することも必要かもしれません。
上の例ならば、
・ウォーターサーバー ミルク 定期コース
・ウォーターサーバー 定期コース 一時中止
といったかけあわせが考えられます。
まとめ
ブログ記事も、作成方法によっては充分に集客につなげることができます。
その基本は、「見込み客の目に触れるように検索エンジンに“評価してもらう”」「見込み客の悩みに的確な解決方法を提示、わかりやすい文章にする」ことです。
日田市内もしくは近隣の企業・個人事業主の方で、ホームページ制作に関してお悩みをお持ちでしたら、是非、弊社へお気軽にお問い合わせください。